2012年07月19日

柿内芳文氏「ヒット作の類似本をつくろうという発想では熱意が続かない」

 このブログでは、誹謗中傷を書くつもりは毛頭ないのだが、出版社や著者、または出版プロデューサーと呼ばれる方々に対して、偉そうながら苦言を呈することも多い。しかし、今日「新文化」という業界紙をペラペラと見返していたら、最初に読んだときは気にも止めていなかったとある編集者の紹介記事が目に付いた。

「こんな素晴らしい考えを持った編集者もいるのか」

と関心したので、ぜひ紹介してみたいと思う

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 次世代へ発信する「星海社新書」
 【新文化 2012年6月28日号より】
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 もう1ヶ月ほど前の記事であるが、顔写真入りで紹介されていたのが、編集長の柿内芳文氏、その人である。過去に以下のような話題作を世に送り出してくれた人物である。

4334032915さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
山田 真哉
光文社 2005-02-16

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◆ミリオン達成!

4334033709若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
城 繁幸
光文社 2006-09-15

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◆40万部突破!

記事で紹介されていた彼の発言を紹介しよう。

「次世代に向けた本を作らなければいけない。これまで多くの出版社はその部分で怠けてきたと思います。」

「僕はずっと、『このままだと、出版業界は良くなることはない』と思っていました。業界全体の業績は上がらず、出版界には若い人が少なくなっていましたから」

 こんな風に語る柿内氏がこれまでプロデュースしてきた書籍はオリジナリティーが高く、【ヒット作の二番煎じ】は存在しないのだという・・・ そして、「ヒット作の類似本をつくろうという発想では熱意が続かない」ともいう。

 星海社新書が創刊されたのは、年9月らしいが、10ヶ月で4タイトルが発行部数5万部を越えたそうである。

4061385011武器としての決断思考 (星海社新書)
瀧本 哲史
講談社 2011-09-22

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◆10刷・25万部

4061385038仕事をしたつもり (星海社新書)
海老原 嗣生
講談社 2011-09-22

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◆5刷・7万部

406138516X僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)
木暮 太一
講談社 2012-04-26

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◆5刷・5万部

「たしかに、年配者向けの本をつくるほうが、売上的にはいい。しかし、みんながその方向ではしょうがない。」

 そんな柿内氏の思いが詰まった星海社新書シリーズ。ターゲットは20~30代、「本を読まない世代」と呼ばれる読者に今後どんなラインナップを加えてくれるのか楽しみである。

" 売れる本 " づくりは確かに必要。

 採算度外視では出版社も立ちゆかないし、新刊発行どころではない。ただ、企画屋である編集者には、売れかどうか以前に各々が本を通して何か訴えるべき何かを持っていて欲しい。そして、著者の立場である人も " 売れればいい " とか本業の宣伝のための " 営業ツール " として本を出すのは読者に対して失礼である。

 それを後押しするプロデューサーと呼ばれる方々も少なからず出版業界に携わっているのだから、業界を衰退させないよう、何らかのビジョンを持って著者を育成していただきたいものである。

言うは易し・・・

とは分かっていながらも、また偉そうに書いてしまった(汗)

今後、刺激的なパッションのある編集者や企画屋を見つけたら紹介していきたいと思う。

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posted by 鳴海寿俊 at 00:00| Comment(0) | 応援したいキーパーソン | 更新情報をチェックする
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