2014年10月30日

未来の【書店員】と【客】との会話はこうなる!?

 この出版不況に立ち向かう(読者からすれば良書との出会いを求める)にあたって、紙か電子か? ネット書店かリアル書店か? 図書館はどうだとか・・・ という " 身内 " の議論ではなく、" 顧客 " である読者の側に立って考えていきたいものである。

「書店」 は紙の本を売ることにこだわらずに、読者(客)にとって良いモノ・コト・サービスを提供すべきではないか?

作り手である「出版社」や「著者」は著者に対して価値のあるもの(形や情報などにこだわらない)を提供すべきではないか?

これが私の出版業界に対する意見である。出版業界が抱えている問題については、ジャンル問わずすべての本を一緒くたに議論してしまいがちなので、もう少し(堅苦しく言えば) " 問題解決 " の手順にしたがって、いやそもそも " 問題発見 " や " 課題設定 " をしっかり行った方がいいのではないか、とも思う。

(参考) 鳴海の【問題解決】本のまとめ記事
 ┣ 【問題解決】本ピックアップ(1)(amazon和書ランキング/2001年以降の上位タイトル)
 ┣ 【問題解決】本ピックアップ(2)(ランク外含む発行年順紹介) 
 ┣ 【問題解決】本ピックアップ(3)(各書の興味深い記述紹介と比較検証) 

 アプローチや具体的な解決策はさておき、もし出版業界の再生が結果的にうまくいったとしたら、未来の書店員と客との会話はこんな風になるのではないかと私は期待している。

客)
「電子書籍についての本を探しているのですが」

書店員)
「最近売れているのは商品Aです。著者があらゆる電子書籍端末を使いこんでおり、比較しながら裏技をたくさん紹介しているのが特長ですね」

客)
「なるほど。ユーザーとしては非常に気になるけど・・・ 電子書籍の将来はどうなるのか、紙の本の行方も含めてレポートにまとめたいのだけどいい本ある?」

書店員)
「電子書籍に対して肯定的に書かれているものですと商品Bか商品C、逆に否定的なものは商品Dと商品Eです。商品Bと商品Aの著者は同じで知名度も高く著書も多いです。一方、商品Cは参考文献も多く、執筆に2年費やしたそうです。否定的な立場の著者でも商品Dは20代、商品Eは50代なので年齢的な観点で分析できるかも知れません」

客)
「ありがとう。では4冊とも読んでみるよ」

書店員)
「お買い上げいただき、ありがとうございます。送料無料でお届けもできますがお持ち帰りになりますか。またレポートにまとめるのでしたら電子書籍の方がコピー&ペーストもできますし、パソコンでの作業も楽ですよ」

客)
「へぇ。電子書籍は文芸書しか読んだことなかったけど、 コピペができるなら電子の方にしようかな

書店員)
「かしこまりました。それではこちらの画面にユーザー情報をご入力ください。ちなみに各商品に掲載されている参考文献のリストもプリントアウトしてお渡しできますがお持ちになりますか。当店に在庫がない商品はお取り寄せもいたしますし、大量ですので古いものは図書館でご覧になって、お役に立ちそうなものを購入されてはいかがでしょうか」

客)
「本当に助かるよ。ここまで詳しい情報はネットでも入手できないからね」

書店員)
「何かお困りのことがあれば、いつでもお立ち寄りください」

 いかがだろうか。これこそ本来の読者に接する書店員のあるべき姿ではないだろうか。ここまでできれば、書店(書店員)の存在価値は間違いなく残されてゆくだろう。もちろん、 " 紙の本 " にこだわりさえしなければ、という条件付きではあるが。

 書店員の方の中には、 さわや書店の田口幹人氏 のように該当テーマの本について熟知している方もいれば、  ひぐらし文庫の原田真弓氏 のように " 電子書籍は便利 " というユーザーとしての価値観を持っている方もいる。「売る」ということにこだわらず、図書館の利用ですら促す姿勢は【顧客視点】からすればズレていないと思う。

 問題なのは、「本」自体の商品価値である。

 紙であろうと、電子であろうと「本」自体が「買うに値しない」場合、電子機器ではSNSやゲームに興じるだろうし、迫られて本を読むなら「借りて済ます」(買わない)という状況になりかねない。

 我々日本人は、海賊版やコピーが横行している新興国と違って、「価値のあるものに対価を払う」という意識を持っている人が多いのではないか。たとえ借りた本であっても、良い本であれば「買おう」と考えるし、「買ってあげたい(著者の印税になるから)」という気持ちを抱く読者も少なくないはずだ。図書館に対しては否定的な意見もあるが、図書館と書店が共存できるか、競合となるかは「本」自体の商品価値しだいである。

●石橋毅史 氏「新文化」 元編集長)の著書
410331351X「本屋」は死なない
石橋 毅史
新潮社 2011-10

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 ⇒ 鳴海の紹介記事は こちら

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星野 渉
青弓社 2014-05-21

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4839929777ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)
漆原 直行
マイナビ 2012-02-24

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●吉田典史 氏 の著書
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posted by 鳴海寿俊 at 00:00| Comment(0) | 書店・書店員(売り手) | 更新情報をチェックする
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