2014年12月20日

田口幹人氏 「『本屋とは商売』それを聖域に持っていくことは気になる」

「いちばん集中できた時期で、月に九十冊でしょうか。遅番の日に朝三時半に起きて出勤までに三冊読む、というのを続けるわけです。もちろんこの時期、他のジャンルの本はほとんど読めませんでした。魚屋が並べてる魚の味やおいしい食べ方を説明できなくてはいけないのと、基本的には同じだと考えています」

これは 『「本屋」は死なない』(p139-140/鳴海の紹介記事は こちら )で紹介されていた田口幹人氏(さわや書店フェザン店店長) のコメントだ。小説ひとつとっても多くの書店員はせいぜい千冊から二千冊読んでいないが、田口氏は数千どころか万単位とのこと。プロ根性を強く感じるとともに、(さわや書店に足を運ぶことはできていないが)読者として応援したい書店員だなと思った。

「本屋」は死なない「本屋」は死なない
石橋 毅史

by G-Tools

 何げなく気にとめていた名前を 『新文化』(2014/12/18号) で見つけ、期待どおりの発言が書かれていて嬉しくなった。

「そもそも 『本屋とは商売』。それを聖域に持っていくことは気になる。できることの総括がないままにこの話をしても始まらない」

田口幹人氏(さわや書店フェザン店店長)

これは 「町には本屋さんが必要です会議」 の活動を締めくくるシンポジウム(2014/12/12) での、書店の存続が「文化」の側面から語られがちなことを指しての発言。書店員の意識改革の必要性を語った。

 確かに文化的な側面で語られることも大切。ただ「聖域」を守ろうとして、新規参入(ネット書店や電子書籍など)を拒んで排除することに力を注ぐばかりではいけないと思う。田口氏が言う通り 「本屋とは商売」。外敵ばかりに気を取られず、本来目指すべき顧客価値(書店に行く/書店で買う価値)を高める努力をして欲しい。

 どの業界においても、たいていの顧客は新規参入によって競争が生まれ、サービスレベルが上がることを期待しているものである。「文化」を理由に小売業者としての努力を惜しんでいるとしたら、読者=顧客離れにつながるのは当然だ。田口氏が言う 『本屋とは商売』 という意識は全ての書店員の方に持っていて欲しい・・・ おのずと顧客(=我々読者)価値を高めるにはどうしたらいいか? という発想が生まれてくるはずだから。

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ ← めざせ1位!あなたの応援ポチッが励みになります


posted by 鳴海寿俊 at 12:41| Comment(0) | 応援したいキーパーソン | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください