2011年01月01日

あえて「選ばない」という選択を「自ら」することのメリット

 辛くて「会社を休んでしまおうかな」と逃げ出したい衝動に駆られる時がある・・・ 「ここが踏ん張りどころ」と思い、何とか踏みとどまろうとするが、逆境に立ち向かって突き進むパワーが出ない。

「もう逃げちゃおうかな」
「いやここで逃げたら後々大変だろうな」


逃げるのもイヤだし、壁に立ち向かうのもしんどい・・・  
心が悶々として、心はどっちつかず、揺れ動いている。

 あなたがもしこんな状況に陥っているとしたら、間違いなく ”ストレス状態 ”であり、差し支えのない無難な ”逃げ道 ”を探している自分に気づくことだろう。 このような時、大切なことは「決める」という事。そしてどうしても決められない時に有効なのが

新しい「選択肢」を自ら作る

という方法である。それでは順を追って説明していこう。


 第1段階 【決める】
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 仕事においてストレスを感じる時は、壁にぶち当たった時に、次のいずれかの決断において、心が揺れ動いてしまう時ではないだろうか。次の(A)、(B)のいずれかを明確にしておけば、迷いは生じないはずである。

(A) 逃避(苦労してまでやりたくない)
(B) チャレンジ(頑張って攻略しよう)


「逃避」することによるデメリットがあれば受け入れてしまえば良いし、「チャレンジ」することによる見返りが期待できるのであれば、苦労を厭わずにいられるかも知れない。要は、迷うこと自体がストレスの原因なのである。

 自身のステップアップという点で望ましいのは、言うまでもなく「チャレンジ」を選ぶことである。

 方法としては、プライベートを充実させて元気を取り戻す方法もあれば、仕事の生産性を高めるスキルを習得するという方法もある。

 いずれにせよ、「チャレンジ」を選ぶと多大な労力と時間がかかる。いっそのこと「逃避」を選択して、気持ちを割り切ってしまう方が楽である。

 体調不良を理由にして会社を休むことも「逃避」の1つ。仮病を勧めるわけではないが、休むことによって気持ちの切り替えができるのであれば、選択としては有効である。2つの選択肢を言い換えると次のようになる。

(選択肢A)・・・『受け入れて納得する』
(選択肢B)・・・『立ち向かう』


 ストレスを感じた時、まずは(A)、(B)のどちらの選択をするか決めてしまのが良い。決めずにいるから、ストレスが溜まるのだ。(B)の選択は、進めば進むほど打開するための糸口が見えてくるので、状況は徐々に好転していく。糸口が見つかるまでは辛いが、少しでも良い兆しが見えてくれば、モチベーションも上がってくるし、続ければ少しずつ好循環サイクルに持ち込めるはずだ。

 途中で辛くなることもあるかも知れない。でもその時は途中で(A)に切り替えても構わない。真面目で不器用な人ほど悩み苦しんで、(A)を選択することは難しいかも知れない。しかし、長く働き続けるためには、スローダウンも大切。この事を頭に入れながら行動しよう。


 第2段階 【選択肢を増やす】
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 第1段階の方法を読んで、気持ちがラクにならなかった方のために、もう一歩進めてみよう。冷静な判断のもとに、(A)か(B)の選択ができる状態であれば比較的軽症であるが、疲弊してしまってどうにも選びようもない状況に陥ってしまうことがあるかも知れない。

 こうなると、ますます窮地に追い込まれて、悪循環サイクルに陥ってしまう。先ほど「迷うこと自体がストレスの原因」と述べたが、選べる「選択肢」がないから悩むのだ。

 第1段階の方法では現状を打破できない方にお勧めしたいのは、自分自身で選べる「選択肢」を作ってしまう方法である。例えば次のような選択肢である。

(選択肢C)・・・『選ばない』
 第一段階の(A)か(B)のいずれかを選べるに越したことはありませんが、なかなか選べないこともあるでしょう。この迷いがストレスの原因です。この考え方は、通院していた心療内科の先生に教えていただいた考え方なのですが、あえて「選ばない」という選択を「自ら」している点がポイントで、気持ちの整理が一旦つき、気持ちが少し楽になります。騙しのような気もするのですが、どちらにも決めずに悶々としていることの方が良くないので、とても有効な考え方である。

(選択肢D)・・・『時期を待つ』
 ニュアンスの違いではありますが、このような「選択肢」でも構いません。自分自身が受け入れやすい「選択肢」を作って、自分で「決める」ことが重要です。そして自分を追い込まずに、現状を受け入れて、自然にモチベーションが高まるのを待ってみるのです。一旦モチベーションが上がってしまえば、立ち向かうために必要なパワーが少しずつ湧いてくるはずです。


 第3段階 【ハードルを最低まで落とす】
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 (C)や(D)の「現状維持」の選択をしても、意欲が戻らない状態が長く続く場合は、うつ病の入口に差し掛かっているかも知れない。そのような場合には、早めに会社の産業医や心療内科の医師に相談した方が良い。

 そして、もし仕事がうまくいかなかったとしても、自分に能力がなくてできないのではなく、病気だからできなくて当然、という頭の切り替えをして欲しい。

 また日々の仕事に対する目標やハードルを一旦下げよう。

サラリーマンにとってのハードルの最低ラインは
「会社に休まず行くこと」である。


 健常者にとっては容易いこの行動が、病んでくるとできなくなるのである。経験上、休み始めると深みにはまり、ますます会社に行けなくなる。会社に行くだけでいいのだから、途中で具合が悪くなったら早退すればいいや、くらいの気楽な気持ちを持つ方が安全である。

「挑戦し続ける限り負けではない!」

 これは私の大嫌いなフレーズだ。このような「きれいごと」が世間ではよく言われるが、ヘドが出る!

 勝ち負けの問題ではないし、こんな勝負なら負けて構わない。ただし、人生に負ける(命を自ら捨てる)ことだけは絶対にしてはいけない。私自身、心療内科に通いながら通勤をしていた頃は、線路を見つめているうちに、電車に吸い込まれそうになる事が何度もあった。

「このまま消えてしまえたら、どんなに楽だろう・・・」

 そんな事を考えてしまうのである。

「生きていればきっといいことあるよ」

 こんなフレーズが何の慰めにもならないことは私も痛いほど分かる。
(「完全自殺マニュアル」のおかげで立ち直った私の体験談はこちら

「死ぬ」ことは「生きる」ことよりも難しいのだ。

 自ら命を断つということは、全てが終わって楽になれるというハッピーエンドとは正反対のものだということに気づいて欲しい。

 残された人間は、お金の面と精神的な面において、ほぼ確実に破滅に追い込まれてしまうのだ。あなたはそれを望むだろうか?

人間は誰かのために生かされているということを決して忘れてはいけない。だから(自ら命を捨てる)決心をする前に、家族や友人、職場の仲間のことを思い浮かべて、踏みとどまって欲しい。

 そして気持ちの整理をしよう。

 会社に行くことが辛いのならば、偏見を捨てて心療内科を訪ねよう。駆け込み寺とは言わないが、お医者さんは必ず苦しんでいる人を助けてくれる。

うつ病を患っている人は、人生の落伍者ではないし、恥ずかしいことは決してない。むしろこの病気を自分自身で認めることが、治療の第一歩として必要なことなのだ。


 そしてあなたも必ず自分なりの対処方法を見つけることができるはず。
現にこうして私はこのブログを通して皆さんに過去の ”体験談 ”として語れるようになったですから・・・

(余談)
 この経験談を1冊の本にすべく出版社に企画を持ち込みました。
 その内容を以下コラムにまとめました! 興味がある方はどうぞ。

 --> 【連載コラム】 出版社に企画を持ち込んでみた(全4回)



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posted by 鳴海寿俊 at 00:00| Comment(0) | 【連載】 仕事のクスリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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