2014年05月06日

【ビジネス書】を<読む>価値、そして自ら<書こうとする>ことのメリットとは?

※つづき(前記事は こちら )

 【ビジネス書】を読む価値とは?
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 私見についてはこちら でも触れたが、簡単にまとめればこういうことだ。

【ビジネス書】とは・・・

抱えている悩みや『問題』を解決するための
『解決策』のアイデアを生み出すための情報源


であり、必須の要素である。

 悩みや『問題』と言うと、大袈裟に感じるかも知れないが、日々の仕事を考えてみて欲しい。【ビジネス書】をたくさん読んでいる人とほとんど読まない人とでは、仕事のやり方のバリエーション(引き出しのようなもの)の数が違う。前者は多くの選択肢の中から選ぶことができるのに、後者は選択肢がほとんどないか、ひとつもないかも知れない。だから自らの失敗経験でしか、経験値を積み上げられないのである。

【ビジネス書】を読むことには
著者の知識・経験を疑似体験できるメリットがある!


 「しょせん、ビジネス書を読んでも実践しなければ意味がない」という指摘は詭弁だ。こう主張する人間は【ビジネス書】の価値を本当は分かっていない。なかなか実践できない人(実際はこういう人の方が多いはず)向けの【ビジネス書】はたくさんあるし、自分にフィットするやり方が書かれている本に出会いさえすれば、実践の一歩を踏み出すハードルは限りなく低くなる。


 【ビジネス書】を読まないと判断がつかない?
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 あなたは考えたことがあるだろうか?

 今の自分の仕事が他の会社や業界で通用するだろうか・・・ 
 上司や先輩が言うことは本当に正しいのだろうか・・・


 【ビジネス書】を読んでいなければ、これらを判断することができない。終身雇用の時代が終わりを告げたのは周知の事実。なのに、自分の仕事のポジショニングを把握せずして、このご時世をどう乗り切れようか!

 どの業界、会社でも通用する汎用的な仕事の経験を突き詰めるのであれば、精一杯今の仕事に取り組むべきだし、今の会社でしか通用しない限定的な仕事であればそこそこにして、今の職場でも身につけられる汎用性の高い仕事を自ら作り出すべきであろう。

とは言え、上司や先輩の指導や助言は真摯に耳を傾けるべきだ。

 「大して本も読まないくせに古いんだよ!」
 「それって特殊なウチな会社(職場)でしか通用しないんだよ!」
 「あなたの時はそのやり方でうまくいったかもしれないけど同じやり方は通用しない!」


・・・なんて思っていても

(この仕事では)こういうやり方の方がうまくいくんですね!

と大人な対応をしよう。逆に自分が上司や先輩の立場の場合も注意が必要だ。

 「今どきの若いやつらときたら・・・」
 「もっと頑張ってくれよ・・・」


と思ってても、彼らも自分達のことを「古い人間」と思っているかもしれない。彼らを冷静に見極めるためにも【ビジネス書】を読まなければ判断がつかない。

●本当にスキルや経験不足なのか?
●今どきの普通の世代の感覚なのか?
●自分が時代に合った指導をしているのか?

 【ビジネス書】を読んでいればこれらを冷静に見極められるし、自身の経験に基づく指導や助言ではなく、【ビジネス書】に書いてあることを客観的に伝えれば、より理解はしてもらえると思う。

* 鳴海のオススメ本(紹介記事)
 『「打たれ弱い部下」を活かす技術』 ほとんどの部下が潜在的に ”打たれ弱さ ”を持っている!
 『お子様上司の時代』 メンツばかり考える”かつて ”の若者と権利意識の強い”今 ”の若者
 『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』 リーダーは弱くてかまわない
 『「やりたい仕事」病』 "好きな仕事を見つける" のではなく"仕事を好きになる" のが大切!


 著名人が語る【ビジネス書】を読む価値
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◆ 岩田松雄氏 (オフィシャルサイトは こちら
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由
岩田 松雄

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「読書傾向としては、大好きな司馬遼太郎の小説なども読むのですが、ビジネスに役立つ書籍、仕事に直結するテーマがほとんどを占めています。いわゆるビジネス書です。ときには小説を読みたくなりますが、老後の楽しみにとっておくことにして、今は自重しています。時折心が疲れたときに、元気の出る小説を読む。それ以外は、ほぼビジネス関係だけといっていいくらいです。

 今こうしてビジネス書を書いている私が言うのも変かもしれませんが、

ビジネス書など読んでも役に立たない、何も変わらないという人には、一言言いたくなってしまいます。あまりにも視野が狭い。本のすごいところは、ひとりの人間が何年もかけて、あるいは一生を通じて体得したことが、じつにコンパクトにまとまっていることです。自分の未経験なことも、ほとんどはどこかのだれかが何らかの形で書いています。それなら手っ取り早く吸収できるほうがよいに決まっています。

 以前、自分がとても勉強になった本を部下の役員にすすめたところ、ビジネス書は読まないとか、本はすべて図書館で借りるとか、人にすすめられた本は読まないと公言していましたが、何ともったいなく傲慢な人だろうと思いました。

ビジネス書の中には学ぶことがたくさんありますし、ヒントがとてもたくさん存在しています」 (p261〜262)

* 鳴海の紹介記事は こちら


◆ 千田琢哉 氏 (プロフィールは こちら
人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
千田 琢哉

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読書をしてから実践すると成功率が桁外れに高まる! (p20)

(理由)

●これだけ本が売れなくなってきた今
 実践的で現実的な本でなければ読者には見向きもされない。

●著者も編集者も自分たちの人生を総動員して
 経験と知識のすべてを注ぎ込んでいる。

●机上の空論の専門家の本はますます売れなくなって
 現実に実績を挙げた人の本が売れるようになっている。

* 鳴海の紹介記事は こちら


◆ 吉田松陰
「万巻の書を読むに非(あら)ざるよりは、
 寧(いづく)んぞ千秋(せんしゅう)の人たるを得ん」


(たくさんの本を読んで人間としての生き方を学ばない限り、
 後世に名を残せるような人になることはできない)

* 参考web →  松陰神社ブログ(吉田松陰先生語録38)

 ちなみに 『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』 には、吉田松陰のこんなエピソードが紹介されている。
覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)
池田貴将

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「松陰は 『いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる』と信じていた。だから一人ひとりを弟子ではなく友人として扱い、お互いの目標について同じ目線で真剣に語り合い、入塾を希望する少年には『教える、というようなことはできませんが、ともに勉強しましょう』 と話したという」 (p9)

* 鳴海の紹介記事は こちら

 この変化の激しい現代に置き換えるならば、一人ひとり知識や経験の異なる " 人 " から学ぶことも大切であるが、著者の知識や経験を疑似体験できる、たくさんの【ビジネス書】から学ぶことで互いに高め合うことも大切・・・ そんな解釈をしたい。そして【ビジネス書】を " 読む " ことにとどまらず、 " 書く " という次元に踏み込むことで、よりいっそう深い知識を得ることができるのだと思う。


 【ビジネス書】を " 書く " 効果とは?
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 そろそろ締めくくりである。【ビジネス書】を読むことの価値について書いてきたが、究極は【ビジネス書】を " 書く " ことである。中野雅至氏は著書でこう述べている。

ビジネスマンが大学教授、客員教授になる方法 (ディスカヴァー携書)ビジネスマンが大学教授、客員教授になる方法 (ディスカヴァー携書)
中野 雅至

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「読むために書く。一流の読書家になるためには、自ら書くという行為が欠かせない。(略)その書籍や論文を、自分の論文にどう生かすかを考えながら読むのです。自分で何かを書くために読んでいるという感覚がない限り、効率的な読書法は生まれてきません」 (p238)

「自分で書くことを前提に読書すると、他人の文献などは所詮、自分の論文のための参考資料だと見なせるようになる、というメリットがあります」 (p240)

【自分で書く】つもりで読むことのメリット (p239)
 ・ 責任感や危機感が生まれ、資料探しに必死になる
 ・ 書き手の視点で読むため、著者の意図が見抜けるようになる
 ・ 受け身の姿勢がなくなる

* 鳴海の紹介記事は こちら

 皆さんも部下や後輩に何か説明しようと思った時、「あれっ自分もあやしいぞ」と思う時がきっとあるはずだ。その時はチャンスと思おう! そしてその分野の本を勉強し直してみる。1冊ではなく、最低3〜5冊読むことをオススメする。興味を持った分野や得意にしたい分野なら、更に10冊・・・ 15冊くらい読んでくると不思議なことに自分の経験が、読んだ著者たちにはないオリジナリティを持っているのではないか? という錯覚を感じることがある。

 そうしたら、過去のベストセラーやここ1〜2年で発行された新刊を全部買って、読んでみる。そうすると不思議と自分も本を書けるような気になってくる(笑)。

 書けるだけの知識と経験を持っていることと、実際に " 書く " ということの違いは大きいし、更には " 書ける " ことと、商業出版の著者になることの違いはもっと大きいはずだ。私自身は " 書ける " 実感を持ち、実際に1冊分の原稿を書き上げたが、著者になる夢は果たしていない。気のせいか【ビジネス書】を読めば読むほど、目が肥えてくるのか、世に出す価値のある本が書ける自信が薄れていくような・・・(汗)

 でも過去に書いた自分の原稿にダメ出しできるようになったということは、レベルアップしているのかな。

鳴海の【実体験コラム】 出版社にビジネス書(仕事術)の企画を持ち込んでみた
 ┣ (その1) 執筆に至った実体験エピソード
 ┣ (その2) 持ち込み企画書抜粋(執筆にかける思い)
 ┣ (その3) 原稿抜粋(まえがき/トピックス)
 ┣ (その4) 企画持ち込み先(出版社)のレスポンス



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posted by 鳴海寿俊 at 00:00| Comment(0) | 【連載】 ビジネス書との接し方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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